交差点記号化研究グループのサイト
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●研究の要旨 研究中の標識について解説します
1.本研究の目指す将来像

2.研究内容
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3.実証実験
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研究用資料
●本研究について
 ・分散配置の基本理論

 ・実環境への配置構想

 ・弱者ドライバーの定義と道案内との関係

 ・よくあるご質問(FAQ)
 ・運転CGムービーで記号の効果を体感
 ・シミュレータ運転&意見交換会
●標識について
 ・標識種類や設置、記号化関連資料など
 ・現在の道路、標識体系や将来の方向性
 ・数字で記号化された交差点事例(成田市,鬼怒川,川治)
●道路ネットワークについて
 ・札幌市内格子状街区と標識の関係性
 ・欧米の住居表示、通り名と道案内の関係
●ナビについて
 ・ナビ案内時のドライバーの動作、環境
 ・最新のナビ動向を紹介

 ・観光とナビ、標識の関係
NEW!!

 

2-1研究の背景
2-2交差点側の問題点を把握NEW!!
2-3道案内側の現状を把握
NEW!!
2-4主要地点標識の用いられ方にみる新しい役割を確認NEW!!
2-5新しい<役割2>を果たせる標識を提示NEW!!
2-6<役割2>相対位置目印の分散配置を検討
2-7記号の性能と、交差点接近時の効果を確認
2-8交差点への掲示方法を検討

 

2-1研究の背景

21世紀には、道路交通においてもユニバーサルデザインという視点が重要となります。増加する高齢者ドライバー、外国人、障害者、初心者、地理不案内ドライバーなどの弱者に配慮し、彼らでも安心して運転できる交通社会の実現が待たれています。
カーナビでも、高齢者、初心者にも使いやすい操作系のナビ開発や、観光施策やレンタカーとナビとの融合、更には観光立国にふさわしく外国人向けナビ、ITSを導入しにくい二輪ユーザ等への視点も重要となってきます。

カーナビゲーションシステムの出荷台数は2004年に1400万台を越え、ナビのルート案内による渋滞の解消、道間違いの減少による無駄な化石燃料の節減、効率的な集配車システムなど、ナビは将来ITS分野においても重要な役割を担っています。

本研究は、環境負担の少ないシンプルな改善によって、ナビ等の先進テクノロジーの親和性をより高めそれをサポートするシステムの提案とも言えるのです。

<参考>
国土交通省ITSホームページ
(財)省エネルギーセンター「ITSによる省エネルギー施策と効果」
ビジットジャパンキャンペーン

ユニバーサルデザインの観点から考える、弱者ドライバーの定義
高齢者ドライバー
(もみじマークは70歳以上)
判断力

認知、判断、行動に時間がかかる。操作の間違いなど。

65歳以上
約900万人
外国人ドライバー  地理能力、言語能力 地図、標識、ナビ画面の理解が困難、地理不案内、交通ルールに不案内など 免許保有
約50万人
障害者ドライバー
(聴覚、四肢不自由、色覚障害など)
様々 様々  
視力の低いドライバー
(運転資格は両眼0.7以上)
視力 標識が読みにくい。道路情報をつかみにくい  
初心者、ペーパードライバー
(初心者マークは1年間)
判断力 運転に余裕がない結果、認知、判断、行動に時間がかかる、操作の間違いなど

初心者
約100万人?

地理不案内なドライバー
(例:観光ドライバーなど)
地理能力 地理、方角の情報判断が困難  
夜間、雨天時のドライバー 視力 標識がよみにくい。道路情報をつかみにくい  
不安、あせりのある時のドライバー 判断力 判断能力が下がる。操作の間違いなど  
二輪車ドライバー 判断力

身体が無防備。運転以外の動作が不自由、地図、ナビ画面が読みにくいなど

免許保有
約300万人
(原付含)
大型車ドライバー 車の運動性能

急に止まれない、視野の問題など

 



 
 

2-2交差点側の問題点を把握

日本の道路の特徴として、都市同士が隣接しており道路ネットワークが複雑で分かりにくい事、欧米のように全道路に通り名が付与されていない事などが挙げられます。「国道246号、県道20号」などの道路番号は県道以上に付番され、市道以下には番号もなく通り名も少なく、ユーザーに通り名が知られていない道路が多く存在します。それによって、道案内時には「線」=道路名をたどる指示よりも、曲がるべき交差「点」が重要視されるのも特徴です。

更に、ユーザーの道路利用例から、それぞれの道路とユーザーとの関係を検討してみましょう

一般国道,主要道
 5万km
都道府県道
10万km
市町村道
100万km

細街路
 

主に都市間ネットワーク

主に都市内ネットワーク
 
国道主要道などの道路には道路番号も付与され、案内標識は予算もかけ充実し分かりやすくなりつつある。 国道並みに案内標識を充実させるのは、予算的、場所的にも難しい。


都市間ネットワークでは、
道路番号や108系案内標識の充実、
それらの分かりやすさ改善、
標識と都市景観との両立、
などが重要


都市内ネットワークでは、
108系の充実は困難だが、道には迷いやすい

費用をかけない簡便で効果的な案内表示が求められる


目的地では、
114-2系の交差点名で目的地に着いた事だけは確認できる
=同定性に役立つ

道路側の問題を整理しました。都市間ネットワークを結ぶ主要道においては道路番号も付与され、また案内標識が充実し分かりやすくなりつつあります。しかし利用頻度の少ない都市内ネットワークに関しては予算配分は少なく、かつ108系案内標識を多用する事は景観上の問題、場所的、数量的にも現実的ではありません。ですので、
→道路には、都市内ネットワークでの簡便で効果の高い「道案内」が不足している

上図の道路利用例から見ると「目的地近くの都市内ネットワーク」エリアにおいて、ユーザは道に迷いやすい事が分かります。しかし道路ユーザの目的地は各自各様であり、施設や商店などの目的地になるもの全てが辻々に独自の案内標識や看板を掲示して対応することは都市景観上も好ましくありません。
ユーザーは、行く先の都市内ネットワークで道に迷わない構造、案内を求めている

これらの問題に対し、現状の標識系だけでの対応は難しい。 交差「点」を利用した簡便な道案内システム+標識、さらに地図やカーナビなどのメディアとの連係、という新しい視点が必要となってくる
 

2-3道案内側の現状を把握

カーナビ案内の問題点を例に、ルート案内途中のドライバーの行動順と交差「点」の関係を整理してみましょう。


ルート案内画面の例
 

←カーナビが示す、曲がるべき交差点の情報は以下の3つ

・ランドマークなどの周囲環境
・交差点名称を記憶
・交差点までの距離を把握

ドライバーの行動順序
ルート案内時の交差点情報 ↑
ドライバーの感じる問題点
ランドマークなどの周囲環境
交差点名称を記憶
交差点までの距離を把握
1画面地図を見てナビの右左折指示を把握
・地図は長時間の注視が必要である
・交差点名称は長く覚えにくい
・距離は判断要素となれない
1ナビ画面の長時間の注視による危険性
2その後現れる交差点と比較し決断
(連続する交差点では比較対象が多く混乱)

・ランドマークの存在はあやふやで確実でない
・夜間等時間帯によって見え方が変化

・遠くから判読できない
・長い名称だと判読時間もかかる
・隣り合う交差点名称は似通う場合も多い
・距離は判断要素となれない
2交差点近くまで来ないと見つけられない

3右左折のための安全確認後、動作へ

3決断が遅れ、運転動作に余裕がなくなる

ナビの道案内手法では、道路(線)ではなく、交差点(点)の情報を知らせて右左折を誘導しています。
その場合、ナビ画面のコンビニなどのマークから実際の交差「点」をパッと見つけて右左折動作を行うのは、高齢者などの運転弱者にはより難しい作業であり、彼らがカーナビを使いこなせない理由の一つにもなっているのです。
ドライバーが感じる問題点をドライバーの行動順に分かりやすく解説します。またナビと実際の運転風景を合わせ現状の運転を体感できるムービーもこちらに準備しています。

ドライバーの行動順序
ドライバーの感じる問題点
 

1画面地図を見てナビの右左折指示を把握

    ▼


交差点まで390m
1ナビ画面の長時間の注視による危険性
「曲がるのはコンビニが奥にある交差点、という意味かな... ??名前はたまプラーザ駅派出...なんだろう?」

2その後現れる交差点と比較し決断(連続する交差点では比較対象が多く混乱)

    ▼


交差点まで120m
2交差点近くでないと決断できない
「交差点はいくつかあるがどれだろう?たまプラーザ駅前派出所東側、という名称は読めないし、コンビニはどこだか看板が見えない。行き過ぎてしまう事が不安」

3右左折のための安全確認後、動作へ


交差点まで20m

3決断が遅れ、運転動作に余裕がなくなる
「行き過ぎる事に対する不安も大きいのに、交差点直前になってようやくコンビニを発見した。そこから安全確認→ウインカー動作→右左折しなくてはならず余裕をもてない」

「もっと遠くから、ここだと決断するための"確証"がほしい」

→誘導時のドライバーの動作、環境の詳細はこちら

同様に、108系案内標識と交差点の関係をまとめてみます。 


108系案内標識の例
 

←標識が示す、曲がるべき交差点の情報は以下の3つ

・交差点の形状(十字路型)
・交差する道路情報(県道211号線)
・この先にある事(距離が書かれる場合もあり)

ドライバーの行動順序
標識の示す交差点情報 ↑
ドライバーの感じる問題点
交差点の形状
交差する道路情報
この先にある
1標識を見て方向を把握
・覚えられる
・県道211号線と覚えるのに時間がかかる
・どの程度先か分からない
1分かりにくさによる長時間の注視
2その後現れる交差点と比較し決断
(連続する交差点では比較対象が多く混乱)

・形状が特徴的でない場合決断しにくく、手前や奥と間違いやすい

・交差道路が県道211号線というのがドライバーに見えないと意味がない
→118系交差道路標識について
・距離が記載されていても、はっきり計測できない
2交差点近くまで来ないと見つけられない

3右左折のための安全確認後、動作へ

・確実にこの交差点だ、という"確証"を得にくく分かりにくい
3決断が遅れ、運転動作に余裕がなくなる

→現状の道路、標識体系の問題点や将来の方向性について詳細はこちら
 

2-4主要地点標識の用いられ方にみる新しい役割を確認

主要道では、県道以上には道路番号が付与され分かりやすくなっています。しかし市道以下には道路番号がなく、通り名のある道路も少数です。しかも実際のナビの経路案内では交差道路で道案内する「県道20号を右」という道案内は行われません。「交差点名」など曲がるべき交差点の情報を提示するのが一般的です。

現在日本国内の主要な交差点に置かれる「主要地点標識」は、元々ドライバーに同定性を与える(どこにいるか分かる)ために置かれたものです。つまり目的地に自分が着いた事を確認できるための標識です。
この標識が、カーナビなどの道案内の際に「曲がるべき交差点」の"情報"として交差点名となって便宜的に使われているのが現状なのです。その点に注目し、その使われ方をもう一度整理してみましょう。
 


現在の主要地点標識<114-2A>は
ナビの道案内においても重要視されている
一般国道
 5万km
都道府県道
10万km
市町村道
100万km
細街路
 
運転経路上の「曲がる交差点の特徴情報」としての利用 ※1
運転経路上の「曲がる交差点の特徴情報」としての利用
目的地に着いた事を確認する利用=交差点の絶対位置を知る

<役割2>

<役割2>

<役割1>

<役割2>
<役割1>
ユーザー自ら創り出した新しい役割
○運転経路上の「曲がる交差点の特徴情報」として利用する
○カーナビや108系標識の案内でみると、曲がる交差点の絶対位置を知る必要はない。ランドマークを用い「コンビニの手前を右」と示す場合、これは手前や奥など周囲の交差点との違いを指すに過ぎない事と同様に、周りの比較対象となる交差点との違い=相対位置目印、で役割を十分に果たせる。


●相対位置目印で十分である

今までの役割
○交差点の絶対位置を知る
○自分が目的地に着いた事を知る。つまり目的地付近では有効
(参考) カーナビでは同定性は常にナビが行うようになる=ドライバーは常に現在位置を知っている、もしくは知る必要がない

●絶対位置目印が必要である

 
以上の事から、本来主要地点標識の設置目的であった<役割1>だけでなく、交差点の特徴としての<役割2>も望まれています。しかし遠方からの判読を目的としていないため<役割2>を果たす性能は十分ではなく、ナビの右左折案内時に不確実なランドマークを併用せざるをえない事が分かります。
そして、交差点に「周りとは違う」特徴情報、すなわち相対位置目印があれば、そしてそれが
都市内ネットワークで迷わないための費用をかけない簡便で効果的な案内表示であれば、上記の諸問題の解決に役立つという事も明確になりました。

※1 加えて、108系案内標識が充実している国道主要道においても「108系標識が示す交差点が、実際どの交差点なのか見つけにくい」という問題があり、これもナビ案内と同様、交差点の特徴を示しにくい日本の道路体系から来ており、国交省も改善を検討しています。
 

2-5新しい<役割2>を果たせる標識を提示

「曲がるべき交差点」の目印として使われる、現在の主要地点標識は、文字サイズ的に交差点直前にならないと読めず、長い文章によって読み間違えなどもあり、ナビ誘導、地図、108標識への記載には不向きです。そこでもし各交差点ごとに「呼びやすく」「見やすい」"目印"があれば、交差点が案内されやすいものになり、ドライバーの判断を容易にし、判断の時間を短くする、それが上に挙げた諸問題の解決になると前章で述べました。
「交差点」を示す標識は、信号灯位置に設置する事がユーザにとって理解しやすいものと考えます。信号灯は交通安全上最も重要な機構であり、標識をむやみに懸架できるものではありません。新標識の設置現状の「114-2主要地点標識の改善」によって新しい役割も果たすアイデアを、国交省の108系改善案と比較し検討します。

●<役割1>を<役割2>で兼ねる
略語などで短い名称をルール化し判読時間を短く
(国交省検討会提言)


×判読時間は短くなるが、距離距離は変わらない
×既にある名称を全て差別化しながら略すのは困難
×108系標識と連動時にその地点でない場所に地点名を置くという矛盾が発生する(
※1右図)
×108系標識と連動時に面積をとる(
※1右図:国交省案)
×略語はユニバーサル性に欠く
○ユーザに意味は伝わりやすい

結論
<役割2>を果たすには不十分、<役割1>に矛盾を生じる可能性まである

●<役割1>と<役割2>の機能を分ける
(本研究会の提案)


○長い判読距離&短時間の判読の両方が可能
×使える目印の種類数に限度がある
○108系等との連動も邪魔にならず矛盾をきたさない(右図)
△各目印案にそれぞれメリットデメリットがあり、実験による分析が必要
○地図等への表記にも邪魔にならない
○ 外国人、高齢者、初心者など弱者ユーザーの理解も容易

結論
ユーザに<役割1>と<2>を分ける意味が理解できれば有効
最適な目印を実験によって確かめる必要がある

他にも様々なアイデアは存在しますが、各案を比較しますと2-4で求められる性能を発揮できるのは本研究提案であると結論づけられます。<役割1>部分を交差点名、<役割2>部分を補助標識が担う事とし、<役割2>として最もふさわしい目印=記号を検討しています。
また同時に、相対位置目印として何種類の記号を用いるのか、同じ記号を複数利用する場合の展開方法、も検討していきます。

新しい標識に期待される役割
国道主要道上の交差点
都道府県道上の交差点
市町村道上の交差点
<役割2>
<役割2>
<役割1>




経路上の曲がる交差点の特徴情報として記号を用いる事で、誰でもナビの道案内を利用できるように。

例「600m先、を右方向です」

県道、市道でも記号の設置される主要交差点では、同様に記号を用いて右左折する事で、ユーザーによって異なるそれぞれの目的地の、できるだけ近くの交差点までの道案内を分かりやすくする。

例「300m先、Sを右方向です」

各交差点の絶対位置、また目的地に着いた事を知るためには、ナビを見て判断できるので標識は必要ない。





108案内標識に図示する交差点の特徴情報を記号で示す事で、その理解度を高める。

例「国道246から県道211に出るには、を右だな」

標識単体での理解度を高める事によって、標識の小型化、削減などによる都市景観への貢献も期待できる。

108案内標識などが少ない道路では、地図やナビといったメディアとの連携が不可欠。その場合、記号が互いをつなぐ役割を果たす。

各交差点の絶対位置、また目的地に着いたかを「確実に」知るには、交差点名部分を用いる。




地図で道路番号を覚え、その曲がる交差点の特徴情報として記号を用いる事で、経路の記憶をサポート。

例「国道246で渋谷付近のを右に行くと明治通りなのか」

道路番号のない地方道では、曲がる交差点の特徴情報として記号を覚える。またその確認として交差点名を使うと、同記号の重複による誤解も減らすよう機能する。

例「橋の先のSを右、さつきが丘駅前のSだな」

(運転中、通常は標識や看板の判読、理解にあまり時間をかけられない)

各交差点の絶対位置、また目的地に着いたかを「確実に」知るには、交差点名部分を用いる。


(とくに車を停止させゆっくりと確認できる場合)

各案の比較はこちらに移動しました。

 

 

2-6<役割2>相対位置目印の分散配置を検討

ナビの誘導方法で見られる様な「正しい右左折ポイントで正しく曲がる事」の繰り返し、こそが目的地までの正確な運行であるとした時に、必要なのは日本中全ての交差点を区別することではなく、今走っている道路で次に曲がるものさえ区別できればいいと仮定しました。
それを目印の設置目的とするならば、ある道路を通行中の車両にとって、目標の交差点に対し少なくともその前後いくつかの交差点と異なる目印であれば、それによって目標交差点の把握が明確で簡単になることは明らかです。その目印を相対位置目印と定義し、その目印はその交差点の住所、道路情報と無関係な"記号"でよい事は2-4で明らかとなっています。同じ記号を分散して配置する(=どの交差点からもその周囲は異なる記号である状態)ためのロジックを開発しました。詳しくはこちら


同じ「3」は近くになければ
ナビの誘導時に間違える事はない

記号を分散して配置した例
有名な「4色の定理」では、地図上で隣り合う国同士が同じ色にならない最低色数は、どんな国境線を持っていても4色です。「それを発展した簡単なルール」では隣とその隣までを同じ色にしないと決めます。この場合必要な色数は、交通ネットワークの複雑さによって決まります。 港北ニュータウン全体をその範囲として展開してみると必要種類数はたった5つである事が地図をみて分かります。最低どの目印からも手前2つ、奥2つは必ず異なる目印となり、必要種類数5つであれば同じ目印が通行中に現れる確率も1/5、どの交差点も平均手前、奥4つはだいたい異なる目印になると予想できます。
右図は港北ニュータウンに展開した例。1〜5までの数字が分散して置かれている。→詳細な地図はこちら

この場合の5種類とは最低必要種類数であり、これ以上で種類数が多ければ多い程、同じ記号同士が遠く離れるという点では間違えにくく効果が高まります。しかし種類数が増えると記号同士の弁別性が不自由になり見分けるには不都合になってきます。
また記号案によっても、数字の0〜9であれば10種類、2桁なら0〜99の100種類、ひらがなであれば50種類、ABC〜は26種類、色や図形は〜10種類程度(が限度?)と利用できる種類数は異なります。

最低必要種類数以上の最適な種類数を、その記号案ごとに導き出し、同時に実道路環境上でそれぞれの記号案にどのような問題が起きるかシミュレートする事と合わせ、検討していく予定です。

 

 

 

2-7記号の性能と、交差点接近時の効果を確認

ドライバーの行動順序 記号の必要条件 それはどんなもの?
悪い例
1画面地図を見てナビの右左折指示を把握 「音声化しやすい」 万人に共通のもので言いやすいモノ

*=なんて呼ぶ?

「想像しやすい」 耳で聞いて全ての人が同じものを想像できるモノ 「はし」=橋?箸?端?

「見やすい」

短い時間で読めるモノ 「青山三中南側」
=画面を読む時間
2その後現れる交差点と比較し決断 「見やすい」 「青山三中南側」
=標識を読む時間
ドライバーが遠くからでも読めるモノ 鬱=遠くから読めない
3右左折のための安全確認後動作へ      

1他メディアにも展開しやすい

「地図に載せやすい」   立体的なオブジェ等
1,2,3外国人、障害者などへのユニバーサル性をもつ 「誰にとっても」分かりやすい   漢字など

記号として何を用いるか、「色」「図形」「数字」「文字」「図形」などの中から最適なものを実証実験によって導きだそうと現在実験を進めています。
2003年度には、住友3M株式会社、山形3M株式会社の協力を得て、昼間・薄暮時・夜間における既存の標識と新記号標識との判読距離を把握するために,実物と同じ素材を用いて標識を作成し,判読距離把握実験を行いました。

実験結果発表論文などはこちら







補助標識としての目印の各案

 
記号がどの程度遠くから読める性能を必要とするのか、カーナビの案内タイミングや事前標識の位置などから推察できます。2実際の交差点と見比べ決断、がナビの最終案内よりも手前にできれば、より余裕を持った判断、動作につながると想像できます。それに対し標識の判読距離実験を重ねてみると、現状の名称は性能が十分ではなくウインカー開始位置に近く、かつ夜間時は停止線近くでないと読めない現状が分かります。ナビ案内に不確実なランドマークを併用せざるをえない理由でもあります。
 ※距離は停止線からの距離、交差点中心からの距離、標識位置からの距離がそれぞれ異なる事に注意

記号標識による、交差点接近各段階での効果

ドライバーの行動順序 記号の必要条件 各段階の効果
記号(数字の例)
1画面地図を見てナビの右左折指示を把握 「音声化しやすい」 万人に共通のもので言いやすい

5→「ゴ」

「想像しやすい」 耳で聞いて全ての人が同じものを想像できる 「ゴ」→5

「見やすく覚えやすい」

標識に出てくる交差点も覚えやすく

 

 

「ナビの」注視時間を減少させる


2その後現れる交差点と比較し決断 「分かりやすい」 「標識の」注視時間を減少できる
「見やすい」=120m以上の判読距離を持つ事 標識の判読距離が長くなる 判読距離実験結果を参照
3右左折のための安全確認後動作へ  

 早い段階で右左折を決断できる事で、急減速や低速走行を減らし、道間違いや不安、混乱を減少させる

 

1他メディアにも展開しやすい

「地図に載せやすい」

地図に印刷しやすい
地図を見て覚えやすい

1,2,3外国人、障害者などへのユニバーサル性をもつ 「誰にとっても」分かりやすい  記号によるユニバーサル化は世の中の流れでもある(右はメトロ記号化の例) turn right at "FIVE"

て目印を用いたルート案内を体感できるバーチャルムービーをご用意しています。こちらで体感してみて下さい。
 

2-8交差点への掲示方法を検討

114-2系主要地点標識の将来像として我々は研究を進めています。その場合信号灯火の横に設置されるので、信号灯火の邪魔にならないか、記号にもとめられる性能、地域への景観影響、などを考慮して検討しました。

提案では、交差点名<記号<青<黄<赤信号の順に並べる事によって、遠くから判読すべきものから道路中央にくるよう配置します。
 

 


交差点名<記号<青<黄<赤信号の順
(右が道路中央の場合)

参考:交差点に記号を掲示する方法
現在展開されている事例として、成田市周辺には1〜17までの数字目印が懸架された交差点があり、交通案内の役に立っています。成田市新勝寺を囲む道路に数字順に並び、これ利用して参拝客向けの道案内を行っているのです。これらは「分散配置」されているものではありませんが、この標識を利用して、信号灯火や他標識への影響、安全性などを検証したいと考えています。
くわしい調査結果はこちら

 


「数字」が目印である成田市の実例